*このエッセイは、ビッグウッド代表 大木 政春によるものです。
 「ビッグウッドのフードに対する想いやこだわり」をみなさんにお伝えできたら幸いです。




ドッグフード奮闘記
Vol.24 「熱意と志と理念に感動」


その先輩受講生の話はとても興味深いものでした。

ハンナは、毎回この授業で受講生との個人面談で、目視で病気を発見しハーブやホメオパシー、アロマセラピーや気功、それに色彩療法などを駆使し、治療を体験させるのだそうです。
そして、個人面談を受けた受講生やその家族の病気が治っていき、それらの多くの体験をもとにハンナの指導を病院や治療院で実際に活用したり、患者をハンナの所へ紹介したりしているのだそうです。
ハンナは長年そんな地道な活動を行い、全米から完治した患者の口コミで今ではハンナとその弟子6人でも対応しきれないぐらいの患者が押し寄せるのだそうです。
そして、なんとハンナはその治療代金や相談料金は一切受けとらず、教会にその人の気持ちを寄付してもらうだけなのだそうです。
ハンナは、ハーブやホメオパシーやサプリメントを自社ブランドで作っており、全米で販売されているので、その売上だけで生活するのは十分だし、その売上のほとんども自費で建設した庭に立つ教会の運営資金に当て、人様のために貢献しているのだそうです。
その根底には、ハンナ自身が若い頃、自分の無知さから娘を西洋医学の化学合理主義の犠牲にしてしまったことがあるようです。
このことをきっかけにドイツに渡り、ドレスデンにある国立病院の自然治療医師の門をたたき師事し、精力的に学び、祖国であるアメリカにも、はやく自然治療を普及させなければ自分と同じ苦しみを味わうアメリカ人が増えることを懸念し、30年前からアメリカに帰国し活動を始めたのだそうだ。

先輩受講生の話では、その根底にはハンナの父が、キリストの宣教師として人々の平和を願い、世界中を回っていた人だったからではないか・・・日本にも数年間行っていたと聞いたことがあるということでした。

ハンナの勉強し経験してきた、ドイツのホリスティック医学については当時も現在でもその活動は、自然治療や予防医学という観点のないアメリカ人には、なかなか受け入れられなかったそうです。
つい最近まで、西洋医学の医者や学者からは目の敵にされることが多く、裁判所にも毎週呼ばれる始末だったそうです。
しかし、ハンナはそのことで滅入るどころか、その裁判所でも裁判官を相手に人間的かつ健康的な指導を行ってしまうありさまで、医者や学者相手には、医学的根拠や科学的理論を数多い資料を持参して力説し解きほぐしてきたのだそうです。

私は、そんなすばらしいハンナに今こうして人生の一部を共鳴共感させていただきかつ共有させていただけていることをとても光栄に思いました。
そして、元気づけられ、勇気づけられ、学ばせていただいていることに心から感謝しました。
同時にハンナ・クローガ−の精神をどんなことがあっても絶対に曲げたり背いたりしてはいけない、と心に深く誓いました。

Vol.25につづく)