お客様へのメッセージ
『ご報告とお願い』

平成14年5月2日
ビッグウッド株式会社
代表取締役 大木 政春

いつもビッグウッドにご愛顧賜りありがとうございます。
弊社では、日頃よりお客様の愛犬をお客様のお気持ち以上に思い、育んでいると自負をし、製造販売に携わってまいりました。しかし、本日下記の内容にて京都府在住のお客様よりお手紙にてご連絡をいただきました。
弊社といたしましてこの度のことでその飼い主様の受けた、怒りや悲しみ、絶望感等の思いを我が事と受け止め、原点に立ち戻り、今まで私共が気づかず見過ごしてしまった事により今回と同様の経験をお持ちのお客様が他にいらっしゃるのではと考え、この度の事例をご報告させていただくとともに、お客様のなかで同様な経験をされた方がおいでになられましたら、お客様のご納得いただける方法で責任を持った対応をさせていただくとともに、今後、抜本的な商品の改善を行っていく所存です。
仔細なことでもかまいません、お客様の小さなご不満、ご心配を1つでもなくし、信頼にお答えできるビッグウッドになりたいと思っております。
そのためにお客様の率直なご意見をおきかせいただきたく、ご協力お願い申し上げます。
つきましては、大変にお手数ですが、お客様の事例をなるべく具体的に(商品名、発生日時、現象、お客様がお取りになった対応等)ご報告いただきますよう重ねてお願い申し上げます。

敬具

尚、この度のご報告に際しまして客観的に事例をご報告するため、箇条書きとさせていただきます。

対象商品: ナチュボーンシリーズ「カットスペアリブ 150g」
賞味期限: 2002.12.11
入手経路: ご友人(ビッグウッドのお客様)よりのプレゼント
犬 種  : ボルゾイ(約2歳)雄 既往症なし
食事内容: 白米、鶏胸肉、菜、活力源、ケルプ を1日2回
おやつ  : 豚のげんこつ骨、鶏の手羽先を圧力鍋にて2時間煮込んだものを2〜3日に1回
経 緯  :

4月26日
ご友人よりプレゼントされる。

4月27日18時
シャンプーのあとご褒美として「カットスペアリブ」1片をあげる。

4月27日19時
通常メニューとフィラリアの薬を与えた。

4月28日朝
下痢をする。(便の中に3cm位の未消化の骨があった)
その後2〜3時間おきに水のような下痢をする。

4月28日23時
初めての嘔吐、20分後吐血。

4月28日23時30分
主治医に連絡をし、夜間診療にて診察を受ける。
便の中に微量の血液が混ざっているとの回答あり。
夜間診療担当医の所見
血液検査異常なし(病原菌、毒物は検出されなかった)
食餌に起因する腸炎の疑いあり(触診により出血の原因は炎症によるものとおもわれる)
レントゲン所見では内臓に骨の残留物はない。

4月29日4時
血便をする

4月29日 朝
主治医に診断を受ける。
主治医の所見
触診により臓器の損傷はない。
発病の経緯からフィラリア薬の可能性はない。
抗生物質を投与し様子をみて、症状が改善されないようなら、腸炎の可能性もある。

4月30日午前
再度、主治医の診断を受ける。
主治医の所見
その後下痢、嘔吐がなくなったことにより、原因は食餌にある。

4月30日現在
便は出ていないが食欲はあるので、流動食を与え経過をみている。

 

以上

弊社においてお客様よりご返送いただきました現物を確認しました所、品質的に通常のものとの違いは見受けられませんでした。
また、血液検査の結果、腐敗による病原菌が発見されないことにより原因が特定出来ない状況ですが、この度の獣医師の判断を尊重し、原因は「カットスペアリブ」にあると認識し、このお客様に対しお申し出の通り治療費の全額をお支払いさせていただき、心よりお詫び申し上げお許しいただきました。

この度のお客様についても、他のお客様も同様に、ビッグウッドを愛し信頼いただけるお客様は皆様、愛犬を家族の一員として大切に育まれていらっしゃることは常日頃から痛い程解かっているだけにこの様な事故が起こると同様に私もとても心苦しくショックを受け、言葉にならない想いで一杯です。
ビッグウッドはお客様の会社であり、お客様の為に存在する会社です。
そして、そのお客様お一人お一人のかけがえのない家族を全力でお守りすることが使命と思っています。
この度の事故を全てお客様へご報告し、勝手ながら併せて、本日以降ナチュボーンシリーズ「カットスペアリブ」の販売見合わせのご報告も申し上げると共に、ご協力、ご理解賜ります事、心より節にお願い申し上げます。

上記のお手紙をお客様にお送りし、お客様の事例をご報告いただくようお願いしましたところ、ミニチュアダックスの飼い主様から以下のご報告をいただきました。
この件に関しビッグウッドからすべてのお客様へ、経過報告させていただきましたのが、以下の『ご報告』です。

『ご報告』

平成14年6月27日
ビッグウッド株式会社
代表取締役 大木 政春

いつもビッグウッドにご愛顧を賜りありがとうございます。
本日、あるお客様より、お電話にて下記の内容で弊社にご報告がございました。
このお客様のご希望で、「この体験を他の皆様にお知らせし、同じつらい思いをしないように」との温かいお気持ちをいただきましたので、皆様にこの事例をご報告させていただきます。

対象商品: ナチュボーンシリーズ「カットげんこつ」
ご購入日: 6月18日
犬   種: ミニチュア・ダックス
経   緯: 夕方、おやつとして1袋の半分の量にあたる骨を1本あたえる。
2時間位経過の後、嘔吐が始まり、その夜中嘔吐が続く。
翌朝になり、獣医に検診してもらい、点滴の投与を受ける。
獣医より、まだ嘔吐が続くようなら、夕方に再度来院するようとの指示を受ける。
夕方になり、まだ収まらないので、再度獣医につれて行く。
レントゲンにて胃を投影したところ、胃の中に骨状のものが確認できたので、手術により胃の中の骨を取り除く、胃の中は出血していたとのこと。
その後1週間入院の後に本日退院する。

−獣医の見解− 胃の中に残っていた骨をみたところ、鋭角に噛み砕いている部位があり、それが、胃壁を傷つけたのだろうとの事・・・。

犬は、本来骨を砕き丸呑みする習慣があり、骨などは2〜3日間未消化のままお腹の中で、ゆっくり消化されます。
最近の犬は、本来の食生活が身に付いていなくて、残念ながら、骨を消化しにくくなっているのも事実です。
また、胃壁や腸管などは本来、組織的に柔軟にできており、簡単に傷つくものではありません。
長年にわたり骨製品を販売してきました中で、この度の様な事例はあまり見受けられませんでした。
しかし、この度のような事実もございますので、皆様には、愛犬のことを一番ご存知の飼い主として、その子にこれらの商品を与える時には、充分に注意をいていただき、また、初めて与えるときには、その子の体躯に合ったサイズの骨を、少しずつ、与えるよう充分に注意をして下さい。

この度のお客様のご報告には、愛犬がダメージを受けてしまったという精神的苦痛もありながら、ビッグウッドに信頼をよせていただいた上、皆様の愛犬までに、お心を頂戴しましたことに、感謝の気持ちで一杯です。 このお気持ちにお応えすることが私共の使命と思っております。
何卒、骨を与える場合は充分ご注意の上、お与えいただきます事、切にお願い申し上げます。
今後も皆様と共に愛犬の生命を育むことに全力で向かってまいりますので、何卒、ご協力とご理解を賜ります事、お願い申し上げ、ご報告とさせていただきます。