*このエッセイは、ビッグウッド代表 大木 政春によるものです。
 「ビッグウッドのフードに対する想いやこだわり」をみなさんにお伝えできたら幸いです。




ドッグフード奮闘記 Vol.5
 「調査などしなければ良かった?」


 ドッグフードの調査は、思いもよらない現実にぶち当たり、私は、恐ろしさと憤り、そしてアトムへの思いが複雑に交差した気持ちでした。

 このように思うのは自分だけなのか?
 他の飼い主さんたちはどう思っているのだろう?
 愛犬の病気でここまで苦しんでいる人はいないのだろうか?
 それともこのような現実を全く知らないのだろうか?

ドッグフードの現実を知ってしまった自分は、「他人任せの考えかたや、 ただ安易な安心感を根拠も無くもつのは止めよう」「見つめるべきものは、 世の中の風潮ではなく現実しかない」と思いました。
「こうなったら、自分で納得できる、こうであったら良いのにと思える 理想のフードを作ってみよう!」
今、思い返すとそう決意するしか、愛犬への償いや打ちひしがれた自分の 存在を見つけ出すすべがなかったのかもしれません。

しかしそうは決めたところで、自分には知識も経験もありません。

 一体どうすればいいのか?
 全くの素人に理想のフード作りなどができるのだろうか?
 そんな事をして人生を棒に振ってしまうようなことにはならないか?

・・・このような暗中模索の状態が今から15年前の私の現実でした。

しかし、迷いよりも、とりあえずやってみよう、足を踏み出してみようという気持ちのほうがはるかに大きかったのです。
この時点では、自分にこの先、想像を越える『もがき苦しむ日々』が来るとは知るすべもありませんでした。

Vol.6につづく)