*このエッセイは、ビッグウッド代表 大木 政春によるものです。
 「ビッグウッドのフードに対する想いやこだわり」をみなさんにお伝えできたら幸いです。




ドッグフード奮闘記 Vol.3   「世の中を変えるしかない」


 調査の中でだんだん明かされるドッグフードの中身。
日本の現実、アメリカの現実を目の当たりにし、私の幻滅とショックは計り知れないものになっていきました。
 幼いころからのアトム(愛犬)との良い思い出が壊されていく不快な気分、 そして彼をなくしてしまったことが『自分の無知による責任』に変わり、とてもやるせなく切ない気持ちになっていきました。

 調査などしなければ良かった!知っても自分が落ち込むだけなのに…。
しかし、気づいたときは、時すでに遅しでした。
私が「ここまできたら、とことん調べ、自分なりにまとめ、世の中を変えてやろう!」と決意するまでにそう時間はかかりませんでした。
それでしか彼への罪の意識から逃れる道が見つからず、半ばやけになり、更に調査を進めました。

 しかし、どうしてこんなにも粗悪な原料が出回っているのか?
公の機関や監督所みたいなものは一体何をやっているのか!?
アメリカの調査機関で調べを進めるとさらにとんでもないことに出くわしました。

 それは国の機関が、飼料用原料肉に、『3D』とか『4D』で表す不可解な基準用語を使って、とんでもない物を認めていたことです。
3D、4Dの意味を知らされた時、私は脳震盪でも起こしそうなほどの大ショックを受けました。

Dの意味は…
 DIE(死んだ!)
 DISEASE(病気)
 DISABLE(不具合になった)
 DYING(死にかけた)

それぞれの頭文字を意味するものであったのです。           

Vol.4につづく)