*このエッセイは、ビッグウッド代表 大木 政春によるものです。
 「ビッグウッドのフードに対する想いやこだわり」をみなさんにお伝えできたら幸いです。




ドッグフード奮闘記
Vol.21 「偉大なるハンナクローガー」


個人面談でハンナがこうきり出しました。
「講義はどう?理解できないでしょう?わからないでしょう?」

戸惑いながらも素直に「はい」と答えると、ハンナが微笑みました。
「最初はそれでいいのヨ!理解しようとしても無駄ヨ!」
そして彼女は続けました。
「ここの講義では『自然が本来持っているあたり前の【浄化作用】や【中和】や【和合】や【共生融合】といった偉大でシンプルなもの』を学習しているの。
『人間や動物など、この大自然に活かされている全ての物が本来持っている能力や自然作用』を解いているだけなのよ。
この能力や自然作用は、あなたの中にも、私の中にも存在している『みんなが持っているもの』なの。たとえ今わからなくても、じきに理解できるようになるわ。身体が思い出してくるから・・・。あなたの魂やDNAで聞くようにしてね」

そして私を見てしみじみと言いました。
「あなたは、チャクラ(注)から右と左に大きく、すいぶん離れた所まで気のオーラを放っているのね。
いままで様々な人たちの気の形と大きさを見てきたけど、こんなに大きな気を持つ人は本当に少ないわ。
まるで、大きな翼を持った天使みたいに見えるわ・・・。」
私自身、というよりも私に高貴な人が付いていて、それが彼女には『神様に守られているように見える』と言うのです。
「ホリスティックについてもっと深く知って、広めていく活動するといいわ。
これは多くの人に役立つものだし、あなた自身のためにもね・・・。がんばりなさい!」
私は、ここに着いた日にハンナが自ら朝食を作ってくれたことを思い出し、母のような温かく懐かしい愛情、心地良いものを感じていました。
・・・挫けなくて良かった、負けなくて良かった。
『豚でもおだてれば木に登る』とわかってはいても、ハンナの言葉を素直にうれしく受け止めていました。

面談は続き、ハンナが私の目標を聞いてきました。
私は、犬の自然食と健康療法食の開発のためにここに来ていることを告げ、思い切って「今までに作った私の自然食を検証してもらえませんか?」と頼んでみました。
「OK!10日感の講義が終了したら一緒に考えてあげるネ」彼女は意外にも快く引き受けてくれました。
私がひとり感激していると、そんなことはどうでもいいから・・・という感じで、ハンナの口から次に出てきた言葉に私は耳を疑いました。

私の膝を指し「ところで、あなた、その膝はいつから悪いの?」と聞いたのです。
私は、小学校4年から野球をしており、休みなく練習に明け暮れる毎日を、12年間続けていました。
そして 甲子園を目指している高校3年の時に、突然膝に激痛が走って動けなくなり、それ以来、膝に水が溜まってしまうという慢性病を抱えていたのです。
外見や歩き方からは全くわからないため、今まで誰からも指摘を受けたことがありませんでした。
「ブドウジョウ球菌がたくさんいるわね。
このまま放っておくと、年をとったら動けない身体になってしまうわよ」

そして、面談のこの後の予想だにしない展開は、私の心を感動と感謝でいっぱいにしていくことになります。
注:チャクラ(中枢神経に影響するエネルギーポイント)

Vol.22につづく)